ムーブメント スタディ ”Movement Study”
1.動作スキル
基礎
遊びと学習
育成とタレント識別
学習と規律の習得
応用・機会・ハイパフォーマンス・トレーニング経験・勝利のためのトレーニング
基礎動作スキル
走る・飛ぶ・投げる
優れたアスリートの身体資質
空間認識
知覚認識
持久力
全身運動のコントロールとスキル遂行
適切な関節運動を実現するためのアライメント
スキル発揮のために要求される瞬間的発揮
力発揮および姿勢保持を可能とする身体位置変化
外的物質に対する出力コントロール
効率的なエネルギー消費
重心のコントロールによるバランス維持
スキルの分類
安定性(姿勢制御)姿勢・静的バランス・動的バランス・動的バランス・転倒や着地・回転
移動(多方面)歩行・走行・垂直・水平ジャンプ・ホッピング・ギャロップ・スキップ
操作(両側)下手投げ・上手投げ・キャッチ・キック・ボールつき・静止・動いている物へのボールあて・インターセプト
トレーニングプログラム
戦術
技術
動作スキル:姿勢制御・移動・操作
身体能力:スピード・パワー・機能的筋力
ライフスタイル:リカバリー・栄養
メンタル:自信・集中・責任感
競技特異的なパフォーマンスの発達
基礎作り
プレーの学習
アスリートとしての発達
トレーニングの実践
トレーニングの応用
勝利に向けたトレーニング
動作
力学
技術
スキル
戦術
戦略
アスレティック・ディベロップメント
運動連鎖を通じた効率的な動作パターンを作り出すために、姿勢を動的にコントロールする能力
自身の動きをコントロール下におきながら、力を出したり耐えたりする能力
これらの力を大きくしていく能力
素早く大きな力を生み出す能力
競技特異的なスキルを効率的に発揮して、各状況で要求される力を生み出す能力
運動連鎖に影響する身体特性
神経伝達の活動電位は閾値を持っており、筋を収縮させるか否か、すなわち全か無かの法則に則る。複数の運動単位が必要に応じて動員される。
軟骨格(体幹)は、肩や骨盤帯で筋や結合組織を介して四肢に結合する。
筋や結合組織で構成される立方体は、骨格で保護されていない各器官の周囲において圧を高める。
身体内の多くの第1種のテコは、力の伝達方向を変える滑車のように振る舞う。例えば大腿四頭筋が収縮した際の近位方向に引く力は、大腿骨滑車切痕上の膝蓋骨の動きによって方向が変えられる。
結合組織は全身を通した組織間の連関や、エネルギー伝達を行う。
足関節が底屈するときは、第2種のテコのように、アキレス腱を介して踵骨に付着する腓骨筋やヒラメ筋の力が掛け合わされ増幅される。
身体は状況変化に合わせて状態を適応させる。
良い姿勢には多くの第1種のテコの例を見ることができる。ある筋に拮抗する筋群が関節周辺で力のバランスを取るように働いているのはその例である。
上腕二頭筋は二関節筋の代表例である。
肘の屈曲は第3種のテコの例である。屈曲スピードを高めるように力学的優位性を得るために、運動中に大きな力を要するという特性がある。
多くの大筋群は単関節筋である。
筋繊維は結合組織の中を通るように走行し、腱を介して力やエネルギーを骨に伝える。
骨格筋はすじ状になっている、筋繊維の多くは角度を持って走行しており、機能に影響する。
基本原則
ある身体的課題を改善するためには、その前提となるスキルを身につけていることが重要。
アスリートの実行能力を段階的に高めるためのプログラム計画においては、技術的側面からどのように課題を発展させるかを検討することと、アスリートの運動系がトレーニング刺激に対してどのように適応するかを、アスリートの生物学的年齢とトレーニング経験の両方から検討することが必要不可欠。
2.生体運動機能
筋を鍛えるのではなく動きを鍛える。
一連の動きの中での関節のそれぞれの動きと各骨の位置関係が筋の活動パターンを決定。
正しい動きをもとに関節を適切な位置に置くことに重点を置くと、筋は自然と実用的に訓練される。
関節の配置が筋の作用に直接的に影響する。
正しい技術を習得することで各関節が正しい位置に置かれ、それらが正しい順序で動くことで筋を構造上理想的な位置に置くことができる。
正しい技術とは、適切な筋が作用し、求められた動きを発揮できる位置にあること。
負荷の増大に関する適応、すなわち筋力の向上。筋肥大。
より多くの運動単位を活性化させること。
トレーニングで重要なことの1つとして徐々にゴルジ腱器官の抑制を促すことがあげられる。そうすることで、筋は練習中、競技中を問わず抑制されることなく素早く力を生み出すことができるようになる。この適応効果は一般的なストレングスやプライオメトリクスのようなパワー系のトレーニングによって達成できる。
関節の配置に重点を置く。
筋繊維の長さ、緊張、そして収縮速度の変化に対して必要な信号を修正動作や反応動作を担う運動単位に送れるように、これらの変化を感じる能力を鍛えることが重要。
運動単位の同時活性化や協調的活性化を起こすため、より大きな筋群を活性化するために、筋活動単位を組織化する能力はトレーニングに対する反応の中で重要。